業務日誌

東京農業大学(元三重大学)教員による業務日誌です。農業経営学の見地から,食料・農業・農村・環境の問題を考えています。

5月27日(金):18時間超え

ヘルシンキの昼の時間が18時間超え。日の出が4時16分、日の入が22時19分。昼の時間は18時間3分。

農場を昼前に出発し、午後に帰宅。

  • 某学会の編集業務。基本的なところは昨日に終わらせたが、フォローアップを少々。
  • 研究室動画チャンネルの次回収録の段取り。次の週末までに作業を進める必要あり。
  • 来週月曜の講義録画に向けた準備。気がつけば収録まであと3日になってしまったので、週末はこの仕事に注力予定。

本日のヘルシンキ

  • 自動車運転免許に関する報道。フィンランドでも免許取得は18歳からだが、特別な事情がある場合は両親の同意を条件に17歳での取得を認めている。本日まで訪問していた農場の息子さんもまさに該当していたのだが、特別な事情の1つが、自動車以外の交通手段がない農村地域に居住している場合など。報道では、年齢を引き下げることで道路交通の安全性が低下すると反対する意見と、一部の17歳だけに取得を認めるのは公平性の観点から問題があるので17歳全体に拡大すべきだという意見があり、政府の意向は後者にあるらしいとのこと。
  • ヘルシンキではなく日本のニュース。6月以降の日本のコロナ水際対策の内容が公表されたが、危惧していたことが当たってしまった模様。「入国時の検査は免除」だが「搭乗前の陰性証明書提示は変わらず必要」。
    • フィンランドの事情を言えば、フィンエアーが5月末で検査サービスを終了することに加え、次にリーズナブルだと思っていた検査機関も市内4カ所の検査場所のうち2ヶ所は5月末、1カ所は6月末までしか予約を受け付けておらず、終了の匂いがプンプン。つまり、着々と検査機会は減っている。
    • 国内の空港が混雑するので検査は免除するが、搭乗前の検査義務は継続。そのコストは渡航者の自己負担。海外ではPCR検査など廃れつつある現実に目を背けているとしか思えない。そして、それでもなお検査を受けるマニアックなケースの検査料金は上がるだろう。
    • 日本の厚生労働省のHPには、ご丁寧にも「出国前72時間以内の検査結果が陰性であっても、入国時の検疫検査で陽性となるケースが増加しています」と書いてある(そのうち削除されると思われるので記録しておく)。つまり、検査していますというポーズはとりつつ、本気で水際対策を取るつもりはないと公言しているようなもの。「安全」ではなく「安全・安心」のためにBSE問題で牛の全頭検査を続けた、まさにいつか来た道。
    • これを「G7並みに円滑な入国」と呼ぶのか疑問だが、「ゼロリスク」志向のマスコミ等から果たして批判は出るか。「コロナは海外で発生したのだから、国境措置を講じておけば自分達は感染しない」という発想をしている限り、まあ無理か。

文句はこのくらいに、週末は講義準備に励みます。