業務日誌

東京農業大学(元三重大学)教員による業務日誌です。農業経営学の見地から,食料・農業・農村・環境の問題を考えています。

5月11日(水):大学院カリキュラム

体調はもう大丈夫だろうという感覚になり、近所のスーパーへの買い物も通常通り。ジョギングはもう一日我慢して、明日再開予定。そして3日後にハーフマラソン(笑)。

  • 昨日撮影した動画について、編集の委託先とやりとりしつつ一気に完成。チャンネルのアップまで了。
  • 次回の配信に向けた作業を開始。使用するパワポの作成開始。また、昨日打診していた海外の先生からは内諾をもらい、詳細を今後詰めることに。ちなみにいま作っているのは全6回の解説シリーズ。うち1回目が終わったところなので、まだまだ先は長い。このシリーズが終われば、体系を考えずに気楽に動画をアップできるようになる(はず)。
  • 派遣元大学とのやりとり。予算執行や先生との相談など。
  • 標題にあるように、昼間はヘルシンキ大学の大学院カリキュラムの改訂ワークショップにオンライン参加し、勉強させていただく。日本の大学院とは単位の考え方が異なるのだが、簡単に言えば、フィンランド(というより単位互換を共通化しているヨーロッパ)の方が基礎単位のサイズを小さくしている。例えば、修士を取るのに日本だと「30単位」でこちらは「120単位」。ただし単位の数え方が異なり、日本の授業4回分がこちらの1単位分、というような考え方。カリキュラムも概ねわかる(同じ分野だからある程度は当たり前)が、一部「これはどういう授業だろう?」というのがあって興味深かった。
  • 前職時代の留学生(現在は母国に帰国)から留学相談。引受けにあたって人となりがわかっている安心感はあるのだが、兎にも角にも奨学金。獲得のために支援は惜しまないが、「直筆の推薦状」はフィンランドから郵送でいつ届けられるか保証できない。期限までそれほど余裕もなく難しいところ。
  • ここ数日取り組んでいる院生筆頭著者の投稿予定論文の直し。必要な図表を追加するところまで。改めて全体を見直して今週中に一旦完成させ、来週の締切には間に合うだろうという算段。
  • 来月頭に予定されているヘルシンキでの講義録画に向けた準備。講義自体は日本の話だし、自分がなんとかすればいいのだが、講義後に受講生に読んでもらうよう指定する文献がネック。すなわち、自分が話す内容に関連した英語文献を見つける必要がある。受講生は講義を聞いて、その文献を読み、レポートを提出する必要がある。とりあえず候補を1つ見つけたが、さて。

本日のヘルシンキ

  • コロナ感染者数の昨日までの1週間平均は200人/日(前日比−20人)。再び減少基調に入ったか。5月1日のメーデー(Vappu)を契機とした感染拡大が懸念されていたが、今のところその兆候はなさそう。
  • 銀行による今年のフィンランドの経済成長予測が3%から2%に下方修正。ウクライナ問題と中国におけるゼロコロナ政策が主因とのこと。
  • フィンランドの首相が訪日中で、日本ではそれなりに取り上げられているようだが(NATO加盟について、首相は、国民世論も加盟支持に大きく傾いているので、議会での議論を経て取るべき手続きを遅滞なく行う、と努めて冷静に述べているのだが、日本のマスコミは「加盟申請に向けて強力なリーダーシップを発揮する若き女性首相」のような取り上げ方をしていて、それもどうかと思ったが)、首相不在のフィンランドにイギリスの首相が訪問し、大統領と会談。共同安全保障宣言(joint security declarations)に署名。

NATO加盟申請に向けた意思決定も間もなく行われる予定とのことだが、事態がまた進展した結果、何かが起こるのかどうか。予断を許さない。