業務日誌

東京農業大学(元三重大学)教員による業務日誌です。農業経営学の見地から,食料・農業・農村・環境の問題を考えています。

2月18日(金):「注意喚起」

標題は最後に触れるとして。

  • 派遣元大学との事務的やりとり。1)来週にセッティングされていたオンラインミーティング。自分は出なくていいとのこと。経緯はともかく、意図が不明瞭な連絡というのは本当にストレスになる。2)学生アルバイト関連。無事に進行。3)届いた資料に目を通す。学位記授与式まで1ヶ月か。
  • 派遣元大学の学生とのやりとり。該当2名。1名は修学について。もう1名は、キャリア支援関係。そのため、今から10年近く前にご一緒させていただいた学外の方に連絡を取る。さて、先方は覚えていらっしゃるか。
  • 研究プロジェクト関係。新年度の計画について、一旦返信した内容について再度問い合わせがあったので、急ぎ回答。
  • 学生が執筆した投稿論文草稿に目を通す。実際には目を通す以上のことをしているが。一旦全てのチェックを終え、本人に戻す。
  • 来月の研究報告に向けた準備作業。今日も微速前進。明日はこれを中心に取り組んでペースを上げねば。

ヘルシンキのコロナ感染状況。感染者数の昨日までの1週間平均は440人/日(前日比-10人)。そろそろ底を打つかと思わせつつ、まだ下がっている。もちろん、悪いことではないが。

フィンランドも平常化に向かっているし、日本の水際対策も緩和の方策が打ち出されたし、どのように進んでいくのか注視しようと思っていたら、大使館から「注意喚起」メールが。曰く、日本とフィンランドとの出入国に関する問い合わせが「多数」寄せられているらしい。

連絡の内容は、簡単に言えば「渡航制限は緩和に向かっているが、原則として渡航しないこと」。たとえば、今の状況で自分が3月1日以降に帰国すると、(ワクチン3回接種済みのため)自宅待機期間なしで帰国直後から活動可能だが、それはフィンランドがオミクロン株の危険地域に指定されていないから。いつそこが変わるかもわかりませんよ、帰れると気軽に思わないほうがいいよ、という「注意喚起」(あるいは脅し)。

一方、日本からフィンランドへの渡航については、フィンランド側はワクチン接種証明があれば入国可能(隔離なし)としているのに対し、日本はフィンランドを「感染症危険情報レベル3(渡航中止勧告)」に指定しているので、渡航するな、との「注意喚起」(脅し)

実際の感染状況は、日本よりフィンランドの方がよほど落ち着いている。フィンランドに言わせれば、日本に「感染症リスクが高い国」呼ばわりされる筋合いはないだろう。

つまり、日本政府がフィンランドへ(ほぼ世界中の国に対して)渡航するな、というのは渡航先が危険だからではなく、出国者が増えれば帰国者も増え、現状の水際対策がパンクするから。1日あたり入国者を3,500人から5,000人に引き上げるというのも、コロナ前がおそらく10万人以上だったと想定すれば、ささやかな変化でしかない。

それはそれで仕方のないことかもしれないが、その方便として「渡航先が危険だ」とするのはどうか。こういう方便を受容して、いざ海外に出た人がトラブルに巻き込まれたら「政府が渡航中止勧告しているところに出かけるなんて自業自得」などと言っていたら、まさに国の思うツボ。こんなことをしていたら、本当に日本はダメになる気がする。

などと思いつつ、今週末こそ通常の週末モードで過ごします。課題が確実に1つありますが(苦笑)。