業務日誌

東京農業大学(元三重大学)教員による業務日誌です。農業経営学の見地から,食料・農業・農村・環境の問題を考えています。

11月24日(水):インプットの重要性

本日は一日大学。
 
・出張手続き。先週分の報告と来週分の申請。前にも書いたが承認が遅いので,手が空いて作業できるときに取り掛かれず,実際に承認が来るタイミングは中途半端で作業しにくかったりする。
 
農水省PJ関連。まず,9月の学会で開催した分科会の座長解題を仕上げて送付。続いて.明後日の委託元との打ち合わせに備えて資料の手直し。さらに,委託元とも電話で打ち合わせをして,その結果を踏まえてPJ参画者と意見交換。具体的なことはともかく,「やりたいこと」と「すべきこと」にギャップを感じるのは確か。
 
・「社会科学チュートリアル」授業準備。朝9時が宿題の提出時間だったので,今日の午前でないと作業できなかった。18名の学生の要望を4つのテーマに収斂させるという力技を用い,何とか準備完了。午後イチで授業。授業そのものは学生主体の作業に切り替わったので,自分は専ら助言役。終了後は学生の要望に応じてe-learningシステム上で学生同士のディスカッションスペースの構築や回収したアンケート票の整理など。
 
・研究科長選挙の投票。結果は掲示されているのだがまだ見ていない。まずは投票したということで。
 
・新たな調査設営関連。調整をお願いしていた方から3件の調査先をご紹介頂いた。この調査は基本的に卒論生に任せようと思い,本人と打ち合わせ。もし都合が付けば自分も参加するが,基本的には卒論生主体でやってもらう算段。
 
チェンマイ大学との共同研究に向けてアンケート票原案の仕上げと打ち合わせ。ちょっと長くなるので改行。
 
先方から質問を1つ増やしてほしいという依頼があったのだが,調査委託契約の関係で,1つ増やすなら1つ削らないといけない。どれを削るかについて検討を依頼したのだが,全部必要との回答(しかも,原案で示した2つの質問を1つの項目に無理矢理入れ込んでいる)。原案を再度修正のうえ,そういうことではなくて,と再依頼。
 
また,研究費の金額を確定するようにお願いしているのだが,これも送金の話ばかりが返ってくる。送金はすぐにでもできる(既に経験済み),ボトルネックはむしろ大学の事務手続きにあるので先に金額を教えてほしいといっているのだが。自分の英語力を棚にあげた話だが,もう少しきちんとメールは読んでほしい。
 
・某省庁から電話があり,講座卒業生に話を聞きたいとの依頼。色々な条件で聞き取り相手を模索したところ,うちの卒業生に当たったということらしい。急ぎ本人と連絡を取り,聞き取りの受入について承諾をとる。後は当人同士で進めてもらえれば。今回のきっかけは自分が担当・作成していた講座ホームページにあったようで,きちんと広報していればたまにはいいことがあると実感。
 
・残りの時間は鈴鹿市農業基本計画の執筆。時間がない中,大学ではもちろん,自宅でも鋭意作業を進める。本論の8割程度まで書き進む。
 
・先日投稿した論文(長い)が,体裁など不備のため,もう一度投稿しなおすように指示が来た。あのタイミングを逃すとまたしばらく出せない状況だったので,エイヤーとやってしまったのが結局のところ裏目に出た。また出直すことに。
 
標題の件。「社会科学チュートリアル」という授業は,学生主体でグループワークをするのが主だが,今年は色々なアイデアが出てきて,教員としては例年よりも頼もしく映る。今年は実習を取り入れて,より現場を身近に感じてもらうように仕組んだのだが,その効果か,学生からすんなり「調べたいこと」が出てくるし,積極的に調べようという意欲も旺盛。まだ1回目のグループワークが終わっただけだが,それなりのインプットをすれば,意外とすぐにレスポンスはある,ということなのかもしれない。