業務日誌

東京農業大学(元三重大学)教員による業務日誌です。農業経営学の見地から,食料・農業・農村・環境の問題を考えています。

8月22日(金):調査22

米国出発前に県内調査を3つ入れている。その一発目。

・食品リサイクルに関連した農業法人調査。当初は農業法人ではなく,農産物販売組織の調査のつもりだったのだが,農業法人へ組織変更されていて,結果として農業法人の調査に。今後の調査への協力も快諾いただき,感謝。

調査終了後,大学に帰還。

・来週水曜に予定している農家調査の資料を普及センターの方に送付。

・院生の英語論文指導。一人は直接,もう一人はメールで届いたのでコメントは後日。

・米国・英国での調査に向け,書類の作成やメールでのやりとり。

・一昨日から引き続き,10月の学会報告に向けて調査資料の整理。7割くらいまで来たか。もっとも,整理すれば完了ではなく,そこからようやく分析がスタートできる(苦笑)。

学生の英語を見て,日頃から感じている2つの問題点を改めて思った。

1点目は語学の問題以前に,そもそもの論理構成ができていない。日本語だと論理がなくてもなんとなく字数を稼ぐことができるが,論理がない文章は英語にできない。通訳や翻訳をするときに一番困るパターン。ちなみに,自分に通訳・翻訳やチェックを依頼する人は英語で発想しない人(する人なら自分には頼まない)のため,こちらが困っていると「こいつ意外に英語できないな」という目で見る。これは腹が立つ(笑)。

2点目は文法力。所詮ノン・ネイティブなのだから完璧な英語である必要はなく(というか無理),理解可能であればよい。理解可能であるためには構文を整えることが必要。それも中学・高校レベルでよいのだが,そこを軽視している人が多い。ちなみに,この点についても「中学・高校での英語教育は役に立たない」と偉そうに言う人が多いことには閉口(英語を教える教師の能力には問題があると思うが)。

学生には,(変な理屈をこねない)まともな大人になってほしいという思いもあり,英語を学ぶ機会は積極的に提供しているつもりだが,まだまだ試行錯誤は続く。

来週月・火はお休みを頂いているので,次回出勤は水曜日。