業務日誌

東京農業大学(元三重大学)教員による業務日誌です。農業経営学の見地から,食料・農業・農村・環境の問題を考えています。

2月1日(木):卒論...

2月に入った。張り切って行きたいところだったが。

・「社会科学チュートリアル」の期末レポートの提出状況確認。出すべき人(こちらが出してくると予想していた学生)のうち2名が未提出。ちょっと心配。提出した学生のレポートを整理,分担の先生方に採点基準や割り振りなどを連絡。

・来週の「簿記会計演習」期末試験の問題を最終的に確定,印刷。あとは学生に頑張ってもらうのみ(その後採点で自分が頑張らないといけないが)。

・研究室ミーティング。今日は大ボスも中ボスも出張なので,簡単に終える。

・留学生の院生と来年度前期の授業料免除申請および修論(来年度にM2)の相談。そろそろ始めないと。

・来週火曜に研究会がある「家族経営協定」の調査報告書の執筆。今日中に書くべきものは全部書くつもりだったのだが,下記に示す非常事態への対応で未完。また週末も仕事しないと。

・昨日卒論の研究室締切だったのだが,今日見てみるとこれがひどい。4名中,まがりなりにも形になっているのは1名のみ。残り3名はとても卒論とはみなせない内容。大ボスから執行猶予がついた(来週月曜まで提出期限を延長)にしても,このままでは大幅な改善は見込めない...今まで散々アドバイスしてきたのに,ほとんど反応してもらえなかった経緯からすれば,ここで俺が何を言っても成果にはつながらない。そこで,来週月曜までに最低限これだけはクリアして欲しいという条件を卒論生に提示。できない場合は自動的に卒業延期。

なぜこうなってしまうのか? 指導が悪いから? と改めて考えさせられる。そこで,卒論で自分が学生に求めてきたこと,自身の役割として考えてきたことをまとめてみる。大学での研究指導の「悪い例」とは,指導を放棄する,あるいは学生の研究の妨害をすること。それだけはしてこなかった(つもり)。

そもそも卒論とは,基本的には学生が主体的に取り組むべきもので,教員があれこれ指示を出してやらせるものではない。頑張っているけどできない,というポーズをとる学生も多いが,それは甘えでしかない。そうでなければ,約1年かけてきたのに通常の授業で課されるレポート並み(以下)の「卒論」になるわけがない。

今年度についてはここまで来てしまった以上,根本的にはどうしようもない(今までのサボりを挽回して,体裁を繕ってもらう他ない)が,来年度については新たに対策を検討中。

なんにしても,書かないと始まらない。書いてもらわなければ,指導もへったくれもない。