業務日誌

東京農業大学(元三重大学)教員による業務日誌です。農業経営学の見地から,食料・農業・農村・環境の問題を考えています。

7月29日(金):7月の平日業務終了

まだ2日あるが、7月の平日業務は今日まで。フィンランド滞在も残り1ヶ月か。

  • 昨日から引き続き、外部招聘者への経費執行手続き。今日までに一定の回答が出たので、これから本格的に準備に入る。
  • 9月に公刊予定の論文の再校。再校のはずだが、初校時に依頼した修正指示が1箇所しか反映されていないことに気づく。その1箇所が大きな話だったことは確かだが、そこしか直さなくてよいなんて指示は出していない(念の為、初校時のメール確認)。全く。急ぎ返送。
  • 研究室動画関係。昨日まで書いていた「動画2」が、完成したと思いきやミスを見つけてしまい、急ぎ提供元の先生とのやりとり。夜までになんとか修正を終え、今度こそ編集を外部委託できる状態になった。はず(苦笑)。
  • 文科省奨学金(大使館枠)選考中の留学希望者から受け入れ依頼の連絡。1次選考を通過したとのことで、研究計画書などを読んで受入内諾を出すか否かをこれから判断することになる。続く。
  • 帰国前後の予算執行について計画策定。早すぎても手数をかけるし、遅すぎると帰国後の”初動”が遅れる。どのタイミングで発注するかも要検討。

本日のヘルシンキ

  • フィンランドのデジタル化ランキングは、EU内1位との調査結果。5G網が充実していることが評価されている。自分も5G利用者(4Gでも不都合はないのだが、数ヶ月前に切り替え。残り日数と価格差を考えたときに、それほどケチることもないと判断)。サイバーセキュリティもしっかりしていると評価されたらしいが、先日の日本のようなトラブルは本当に起きないのか。フィンランドはちゃんとしてそうだが、昨年末に「水道の供給保障は、最も重要」なる政策文書を読んでいる最中に、地域の水道管が破裂して水道が半日止まったことがあったので(笑)、どうなんだろう。
  • 住宅価格の話。上昇が鈍化。首都圏・大都市を除いた最近1年間の上昇率は2.3%、都市部は1.4%。ヘルシンキは1%未満。最も上昇しているのはタンペレ地域。
  • ガソリン価格の上昇が運転習慣に与えた影響に関する世論調査。回答者(運転する人)の燃料コストは月平均330ユーロ。価格上昇に対応し、運転する機会を不可欠なものに限定したと回答した割合が44%。さもありなん。
  • フィンランドNATO加盟の批准状況。モンテネグロが批准し、これで批准国は20カ国。残り10カ国。全会一致原則なので、承認がいつになるかは最後の批准国次第。報道で懸念されているのは、米国・イタリア・トルコ。それぞれの事情を見ると下世話な感もあるが、理由はともかく、今後どうなるか。
  • 9月から実施予定の省エネキャンペーンの話。このようなキャンペーンをフィンランドで行うのは1970年代のオイルショック以来らしい。暖房の設定温度を1度下げると5%の節約、その他にもシャワーの時間を短くするなど、各家庭の節約でエネルギー消費を10〜20%節減することが可能など。特に秋から冬にかけてはエネルギー不足に陥る懸念があり、成否は年内に商業運転を開始するオルキルオト原発3号機にかかっている。最悪、「2時間の停電」などを実施する可能性も想定されているとのこと。自分は帰国してしまうが、引き続きこの国がどう乗り切っていくかを見守りたい。

ということで、週末が終わると自己取得休暇開始。結局、休暇中も働くことにはなるのだが(苦笑)。ともあれ、あと2日頑張ります。