業務日誌

東京農業大学(元三重大学)教員による業務日誌です。農業経営学の見地から,食料・農業・農村・環境の問題を考えています。

7月6日(水):想定とは異なる

標題の話は最後に。

  • 派遣元大学から資料が色々と届いたので一通り目を通す。
  • 研究室チャンネルの動画収録。収録前は、使用する資料の最終仕上げ。終了後は動画の編集(外部委託前の動画ファイルの切り出し作業)。
  • 先月末に収録し、編集中だった動画が仕上がったので、アップロード。あわせて研究室ブログとTwitterも更新。
  • 上記に関連して、今後の動画配信予定をアップデート。アーカイブ化を目指すためには、行き当たりばったりではいけない。年内分のコンテンツは想定。もちろん、今後の展開によって変わることはあり得る。
  • 5月末に特別講演をお願いしていた外部講師の方とオンラインで打ち合わせ。今年度の反省と来年度に向けた話。
  • 事務手続き系。ヘルシンキ大学で講義をした分の謝礼の受け取り手続きと、来月(になってしまった)の帰国便手配について旅行代理店に確認。航空券は一応予約済だが、予約したのが昨年末。その後のウクライナ情勢などで航空事情が大きく変わったため、このままでよいのか再確認。続く。
  • 某学会から依頼されていた査読作業。仕上げて送付。一旦了。

本日のヘルシンキ

  • フィンランドNATO加盟が昨日に正式合意され、加盟各国の批准手続きに移行したが、本日までにすでに5カ国(ノルウェーデンマークアイスランド、カナダ、エストニア)が批准手続きを終えたとの報道。このままだとあっという間に批准手続きが終わるのではないかと思えるが、残り25カ国(特にトルコ)はそうスムースにはいかないだろうとの見立て。
  • フィンランドの年金制度について。政府年金センターの調査によると、国民の多くが、年金制度を維持するために就労目的の移民受け入れを増やすべきとの意向を持っている。フィンランドでは、昨年に年金制度は将来的に持続不可能との報告書が出ており、その理由として挙げられているのが労働人口の減少と出生率の低下。まさに日本と同じ状況だが、日本では移民の受け入れ増加という合意形成は進まない。この違いは何だろう。
  • 久しぶりのコロナ関連ニュース。9月にワクチンの2回目の追加接種(都合4回目)を60歳以上を対象に開始する見込み。曰く、コロナウィルスが完全に駆逐されることはないが、全年齢層に対して4回目接種を行うべき医学的根拠はないとのこと。重症化リスクは下がっているが、排水モニタリングでは、引き続き大量のコロナウィルスが検出されており、公式発表の6倍程度の感染者がいると推定されている。
  • フィンランド銀行の総裁が、ロシア問題が特に国境に近いフィンランド東部の経済に及ぼしている影響について言及。経済制裁は、課された側だけでなく課した側にも悪影響がある。当然といえば当然か。

最後に標題の件。書いているようでこれまで明示していないと思ったので改めて記すと、フィンランドの今夏の「期待外れ」事項は、「猛暑の日本を離れ、涼しく爽やかな北欧の夏を満喫する」という目論見が外れていること。気温は30度、エアコンなしとなれば、日本とどちらがしんどいのかわからない(もちろん、暑い時間帯の湿度は60%程度なので、日本とは異なる)。

幸い、本日は気温が下がり、終日16度から20度で推移。これが続いてくれるといいのだが。