業務日誌

東京農業大学(元三重大学)教員による業務日誌です。農業経営学の見地から,食料・農業・農村・環境の問題を考えています。

8月21日(日):残り10日

ついにカウントダウンが始まってしまった。帰国するならするで、帰国後にしたいことを考えるようにはしているが、帰国後にしなければならないこともある(苦笑)。

  • 分担者として参画している研究プロジェクトの提出原稿に着手。すでに何度か書いているが、中核部分はすでに論文を公刊。これを今後刊行される予定の書籍の体裁に合わせて分量を減らし、論文公開後の新たな情勢を加えてまとめる、という作業。まだ書籍の執筆要領が出ていないが、とりあえず分量の削減に着手。論文投稿時に、査読者のコメントに従って書き足したが、著者としては余計な説明なので不要と考えている箇所(笑)を優先的に削る。これで15%ほど削減。締切は9月末。続く。
  • 明日の研究会に向けた報告資料の手直し。うーん、資料を眺めていると、あれもこれもと着想は出てくるのだが、余計なことを付け足している感も。一旦了。
  • 1年間の留学報告書の執筆。一旦寝かせていたのだが、今まで書いたことは優等生的な部分で、留学制度の問題点を指摘することを失念していたのを追記(笑)。

本日のヘルシンキ

  • 警察が明日から2週間全国で横断歩道を監視。「横断歩道は歩行者優先」のルールを車両やトラムが遵守しているかを確認するとのこと。横断歩道に関わる歩行者の交通事故による死亡は毎年20人、交通事故死の10%を占めるとのこと。ヘルシンキにいると、日本よりは随分とルールが徹底されている印象だが、イギリスと比べるとマナー違反も多いかもしれない。
    • ちなみに、ヘルシンキ市街は、石畳が多いことと、バスが脱輪しまくって運転することから(笑)、乗り物酔いしやすい人は選択の余地がある場合はトラムがおすすめ。トラムの振動は極めて少ない(急加速・急減速はある:笑)。
  • 13年遅れで今年3月に運転開始された原発オルキルオト3号機に関する報道。これが国全体の電力需要の14%を賄うこと、最大出力が1,600メガワットで、これまでにロシアから輸入された電力量の最大値1,300メガワットを上回ることなどから、ホームページへのアクセス数など極めて高い関心が寄せられている、という内容。本来は7月に本格稼働のはずが、不具合と修理のために12月に延期。この原発の成果は日本から見守ることになる。

本日の帰国準備。標題の通り帰国便搭乗予定日まであと10日。

  • 今回が滞在中最後と思われる物品の買い物:牛乳・ジュース・ヨーグルト。こういう日持ちのしない生鮮品の買い物が最後となると、いよいよ最終段階か。
  • 滞在中最後のご飯炊き:今日で手持ちのお米を全て炊き切った。3食分(笑)。新たに米を買い足すほど食べないと思われるので、これで中国製炊飯器の使用も終了。炊飯器をある程度綺麗に掃除処理し、「捨てる」「誰かにあげる」のどちらにでも対応できるように仕上げておく。
  • ふと気づいたのが、電化製品を粗大ゴミとして運ぶ際、スーツケースを使う可能性があること。すでに荷造りを始めていたのだが、始めない方が良かったかも、と思い始める(笑)。

昨日、熱波が一服したかもと書いたが、本日の最高気温は23度台。徐々に下がって来ている。このまま涼しくなるかどうか。ちなみに、昨日・今日と風が強かったこともあるが、大学寮の建物内に茶色の落ち葉が吹き込まれていた。落ち葉があるということは、確実に秋が近づいているということだろう(高温障害で葉が枯れた可能性もなくはない:笑)。

明日からの1週間がフィンランドで何かをする最後の週になる見込み。その翌週はひたすら帰国準備に奔走することになりそう。