業務日誌

東京農業大学(元三重大学)教員による業務日誌です。農業経営学の見地から,食料・農業・農村・環境の問題を考えています。

6月4日(木):授業参観

標題の件は最後に書くとして。

・来週月曜に予定している研究報告会向けのPPTと配布資料を完成し送付。昨日一旦作成したものの,間違いを見つけたため,作業のやり直し。

・講座ホームページの更新。

・来週の授業3科目分(「Science English 1」と3年生ゼミ,大学院授業)の準備。2つは一応了。1つはもう少し残っている。

・研究室ランチミーティング

・研究室OBから依頼されたデータ(紙資料)のコピーをするつもりだったのだが,思うところがありスキャンしてPDF化。この方が色々な意味で効率的なので,まずは1部だけ作業をして本人にメール送付。当人がこれでよければこの方式で行きたい。

・上記でスキャナーを使ったので,ついでにたまりつつあった紙資料のスキャン。ごくごく一部だが,紙資料の山が少し低くなった。

・「農業経営学」の最終準備と授業。終了後は後作業(一部)。標題に関連するのだが,本日は当授業が他の先生方3名による「授業参観」を受けた。すなわち,自分の授業を他の先生に見てもらい,気付いた点や改善点などをご教示いただくという趣旨。したがって,授業終了後は小一時間ほど参観していただいた先生方とディスカッション。

最後の点だが,自分としては最も見られたくない授業(苦笑)のため,最初指名されたとき,よりによってなぜこの授業?と思った次第。今学期だけでも6つもやってるんだから,違う授業が指定されてもよかろうにと(笑:冗談)。学生の授業評価も,この授業が一番低いし。

もちろん,一番しっくり来ていない授業だからこそ,見ていただくのはよい機会であった。

なぜしっくり来ないかといえば,1)大人数講義であること。人数の問題というより,人数が多ければそれだけ多様な興味を持つ(もっといえばそもそも授業に興味を持たない)学生により構成されることになり,やり方が難しくなる。2)担当2年目であり,コンテンツの整備に手一杯で授業の方法論までは手が回っていない。この2点に尽きる。したがって,授業参観後のディスカッションでも,授業の方法論について多くのコメントを頂いた。要は,授業内容は素晴らしい(自身,教員向けでも飽きさせない内容だと思っている:笑)が,多人数講義とはいえ,授業のやり方には改善の余地があると。

実態としても,方法論については無策に近い。一応は,1)授業で使用する教材はすべて授業の4~6日前にはeラーニングシステムにアップし,学生が予習できる環境を整える,2)授業毎に質問票を回収し,その回答を次回授業の冒頭で紹介する,といった取り組みはしているが,これは最低限のノルマを果たしたくらいにしかならないのだろう。

正直,担当一年目だった昨年度は授業準備だけでヒーヒー言っていたのだが,2年目の今年はゼロから教材を作るということがなくなり,かなり楽になった。ちょっと一息つきたいところだったが,もっとできるだろう,ということである。

経営とは日々是改善。経営学を専門とする人間にとっては,改善の何たるかを改めて知らされる日になった。