業務日誌

東京農業大学(元三重大学)教員による業務日誌です。農業経営学の見地から,食料・農業・農村・環境の問題を考えています。

7月8日(月):面舵いっぱい

服装を夏仕様にチェンジ。朝の時点で「自分の中では今日から梅雨明け」だったのだが,その後リアルに梅雨明けになった。
 
・先週の「農業経営学」後作業の続き。今度こそ了。
 
・「簿記会計2」授業。工業簿記2回目。
 
・卒論指導。断続的に,フェーストゥフェースで2名,送られてきた草稿チェック1名,その他メールのやりとり2名。夜は,木曜に予定されているゼミの報告資料のチェック4名。延べ人数としては9名だが実質は7名。うち2名に雷警報。
 
・9月の英国研修に向けビザ申請を行う留学生に諸々のレター類を渡す。
 
・来週の調査設営。1日で2件回る行程。うち1件とは確約が取れ,もう1件も暫定的にOKをもらえた。感謝。
 
・某県庁の方と研究打ち合わせ。昨年度の仕上げと今年度の構想について。
 
・明日の調査準備を少々。
 
・明後日のフォーラム発表に向け,資料の作成開始。未完。大丈夫か俺(苦笑)。
 
・明後日の大学院特論に関連した作業を少々。学生からの質問に答える。
 
標記の件は,文中にも書いたし,最近の本日誌にも書いているが,ここ数日来,学生が出してくる資料群を見て,ふつふつとわいてくるものがあった。ここ数年は,冷静に「まあこんなもの。過剰な期待は禁物。怒るより,改善に向けた具体的指導を行った方が生産的」と思ってきたが,やはり何かが違う。
 
もちろん,資料の出来・不出来ではない。もっと根本的な部分。ここ数年は,自分の指導方針を明示し,これに賛同する者のみ指導を申し出よ,と言ってきた。こちらとしては性善説に立ち,申し出てきた者は,指針に従って卒論を頑張る気概があるとみなしてきた。
 
だが本当にそうか。面従腹背とまでは言わないが,「卒論をそこまで頑張る気はないが,放置されて最後立ち往生するのも怖い。この先生のいうことをそれなりに聞いておけば心配ない」くらいに思われていないか。
 
研究指導は,教員と学生にどちらにどのような権利・義務があるのか,恥ずかしながらわからないし,権利・義務を主張し始めると成り立たないところもあるだろう。卒論指導は毎年同じではなく,今年は舵を切ったつもりでいたが,まだまだ甘い。まさに「面舵いっぱい」。