業務日誌

東京農業大学(元三重大学)教員による業務日誌です。農業経営学の見地から,食料・農業・農村・環境の問題を考えています。

1月11-13日(土⁻月):連休中作業

3連休。ただし,次の週末がセンター試験なので,11連続出勤の前の小休止といったところ。寝だめができないように,休みだめもできないが。
 
・断続的に卒論資料チェック。延べ5件だが実質2名。うーん。
 
これだけだと,大したことないように見えるが(笑),卒論本文や投稿論文原稿のチェックなので,神経の使い方が異なる。あまりに根を詰めた作業ぶりに,かみさんから「もっと適当にやったら?」と助言されてしまった(苦笑)。
 
確かに,論文は学生が書くもの。出来が悪いことも含めて卒論なのかもしれない。ただ,個人的には,「正解」を知らないまま,ダメダメ言われて卒業していくのもどうかと思っている。
 
きちんと教えないなら,適当に放っておく。結果はどうであれ本人の責任・権利。教員は「評論家」に徹すればよく。時折「濃厚飼料」をあげる程度で十分。
 
逆に,おせっかいを焼くなら,とことん付き合うべき。「評論家」で終わらず,「コーチ」にならないといけない。その要点は,おそらく2つ。
 
1つは,「なぜこうしなかったのか」発言をしない。調査が終わった後に,あれがこれが足りないと言っても生産的でない。もちろん,追加で得られる情報は取りに行くべきだが,「コーチ」は,自分だったらこの状態からどうするかを考えるもの。単にダメ出しをしていればよいのは「評論家」。
 
もう1つは,「正解」を示すこと。社会科学の研究に「正解」はないと言われるが,社会科学研究者(文系大学教員といった方が正しい)の悪い癖は,安易に「正解はない」ループにはまること。「評論家」は「色々あって解決は難しい」と言っていれば済むが,「コーチ」は現状打開のための一手を打たないといけない。いわば,「現時点での正解」を示すこと。
 
話は戻って,卒論本文や投稿用論文を書かせ,チェックして戻すのは,「こちらが望む『正解』」を示すため。まだ,「選手」としてお手本を示せる間は,これで行きたいと思っている。
 
話はさらに戻って,連休中のタスクの続き。業務と直接関係がない2つ。
 
1:インフルエンザ予防接種をようやく受ける。手遅れ感もあるが。
2:我が家にお掃除ロボ投入(笑)。かみさんにプレゼントしてあげると言われたが,その意味を考えると,それもどうかと思い(笑),自分の懐を痛めた。