業務日誌

東京農業大学(元三重大学)教員による業務日誌です。農業経営学の見地から,食料・農業・農村・環境の問題を考えています。

9月12日(金):学会参加初日

鳥取大学にて学会参加初日。本日は大会シンポ。タイトルは「ナレッジマネジメントによる農業経営の革新と組織化」

空き時間などを利用して,
・昨日に執筆した某学会のニュースレター原稿の仕上げ。

・編集のお手伝いをしている書籍について,編者の先生と打ち合わせ。

・明日の個別報告(座長を予定している)の資料を1つ頂いたので,内容のチェックと論点整理。

批判的に感想を述べると,「なぜ鳥取まで来て経営系の学部授業レベルの発表を聞かないといけないのか」。「農業経営学では意識が希薄な領域」だからとエクスキューズされてはいたが,明示されていないだけでそれなりの研究蓄積はあると思う。自分も博士論文を書いていたときにやっていた自負もある。また,自分が査読した論文の中にも「ナレッジマネジメント」を標榜するものがあったが,実証に難があるのが最大の弱点。この点をいかにクリアしていくか,経営を看板に掲げる学会なら,そこまで突っ込んでほしい。

もちろん,事例報告には面白いものもあった。実践している人からは常に学ぶものがある。

明日は個別報告。終了後帰路に着く予定。