業務日誌

東京農業大学(元三重大学)教員による業務日誌です。農業経営学の見地から,食料・農業・農村・環境の問題を考えています。

3月29日(月):今年度最終・総括(祝1,200回)

既に休暇に入っているが,最後の一仕事@東京。
 
・東京にて,「企業の農業参入」に関する研究会に出席。研究テーマそのものは面白いのだが,報告書のとりまとめの方向などが若干の難題。あまり貢献できていないプロジェクトだったが,まだお手伝いできる余地はないでもない。
 
・空き時間を使い,「社会調査演習」報告書の編集作業。まだまだ続く。
 
今年度最後の日誌なので業務総括。ちなみに「業績」といえば「研究」「教育」「社会貢献」云々というカテゴリーを細分化していくのが通常だが,自分は「業務」としては「プロジェクト」「出張」「書きもの」「教育活動」「学内運営」「学外対応」に分けている。業務の実態を把握する最善の方式が今のところこの形。
 
・「プロジェクト」(研究費がもらえ,期限付きで何らかの成果が求められるもの)は今年度12件。これは完全にオーバースペック。
 
新年度はむやみに引き受けないようにと考えているが,すでに(ほぼ)確定しているものが8件,今後明らかになるものが4件あるので,やっぱり12件になる恐れあり。例年は6・7月頃に話が来る案件もあるが,新年度はこれらはほとんど断ることになるかもしれない。
 
・「出張」は,兼業や自己裁量分も含め86回。日数とすれば120日を超える(もっとも,近場に半日行ったものも「1日」とカウントしている)。
 
授業,会議,机に向かって作業する時間などを勘案すれば,新年度はこれ以上不在日を増やすわけにもいかないだろう。なるべく現場には行きたいが。
 
・「書きもの」は82件。これには申請書類やパワポなども含まれる。保存形式別にみると,ワード48件,パワポ28件,エクセル4件,その他(手書きなど)2件。ちなみに重複(1つの論文を作るのにワードとエクセルを使うなど)は除いてある。中身別だと,学会論文・ポスター系11件,原稿・報告書系24件,その他パワポ系28件,申請書系13件,査読など審査のための資料5件,その他1件。ちなみに授業などで使用する分はここには入れていない。
 
ここは本数よりも中身が大事である(普通の論文をたくさん書くよりも,すごい論文を1本書く方がえらい)と思うが,一方で少なくとも自分の業界では論文の質と量はトレードオフの関係にない。よって,「書くべきことを『主体的に』書く」「書いたら然るべきところに出す」ことが大事。
 
・「教育」は132回。担当授業だけでなく卒論指導も含めた回数。延べ3300人余の学生と顔を合わせたかと思うと(ちゃんと数えている:笑),ちょっとぞっとする(苦笑)。
 
新年度は担当が外れる授業(今年度実績24回)があるので,その回数分は減るはず。卒論指導する学生の数によっては,100回切りも夢ではない。
 
ちなみに,たまに自分が教育熱心かのようにいわれることがあるが,これは正確ではない。自分は間違いなく教育よりも研究が好きな人間だし,自分が学生のときもおせっかいな先生は好きでなかった(笑)。ただ,大学教員として教育は当然の義務であるし,授業でも論文指導でも,担当する以上は自分にとっても学生にとっても無駄な時間にしてはいけない。また,研究が好きなら余計に学ぶことが大事。教育するとは自ら学ぶことでもある。
 
・「学内運営・会議」は70回。少ないに越したことはないが,これが多いのか少ないのかもわからない。
 
委員などの担当職務は新年度も変わらないので,おそらく同じくらいになるだろうか。ちょっと大変そうな職務も含まれているのが不安材料。
 
・「学外対応」は12回。これは今年度からカウントし始めたもので,学外の方にご訪問やお電話をいただき,打ち合わせを行ったり,相談を受けたり,取材を受けたりした回数。「出張」でも「学内運営」でもないが,それなりに増えてきたのでカウントすることにした。
 
これまでマスコミは遠い世界だと感じていたが,意外に近くにあるかもしれないと思い始めたのが今年度か。PRというと何となく売名行為のような感じで気が引けるのだが,アピールすべきことはしないともったいないし,逆にいえば自分が言ったり書いたりすることに,ますます責任を持たなければならないということ。
 
ともあれ,これで1200回目の業務日誌。