業務日誌

東京農業大学(元三重大学)教員による業務日誌です。農業経営学の見地から,食料・農業・農村・環境の問題を考えています。

3月11日(火):研究者の通る道

花粉が飛んでいる。

・大ボス退官関連作業。業績一覧の作成(未完),文集執筆者とのやり取り,出欠と集金状況のアップデートなど。業績一覧は一部デジタルデータが消失しており,OCRで読み込んでもみたのだが,諸々の編集作業を考えると打ち込んだ方が早いことがわかったため,地道に入力。さすがに自分で全て打ち込むのは無理があるので,一部を院生に委託。

・学内プロジェクトの報告会。今年度でおしまいということになっているので総括も兼ねて。自分はあまり貢献できなかったが,他学部の方も含めて色々な研究を見ることが出来た。今後,何かに役立てたいと思う。

・講座ホームページの更新。

・論文「閲読」その2。ほぼ了。明日には提出できる見込み。

大ボスの業績一覧を作成していく過程で,いわば大ボスの研究履歴を「追体験」(といっても題目を眺めるだけだが)していくのだが,大ボスの若い頃と今まで自分のやってきたことは結構似ていることに気づく。同じ分野なので当たり前なのだが(笑)。もちろん,研究テーマは必ずしも一致しないのだが,20年以上のタイムラグで同じ研究助成をもらっていたり,同じシリーズものの冊子で大ボスは第4巻,自分は第232巻を書いていたり(笑)。

このような「研究者の通る道」だが,上記のシリーズものの冊子も休刊になってしまうなど,今後は伝統が繰り返されることはないのだろう。自分のような端境期の世代は,継承と創造の両方を担うつもりで頑張らないといけない。あくまで「つもり」だが(笑)。