業務日誌

東京農業大学(元三重大学)教員による業務日誌です。農業経営学の見地から,食料・農業・農村・環境の問題を考えています。

3月31日(木):2010年度総括

今年度最後の日誌なので業務総括。昨年度も行ったが,まずは「プロジェクト」「出張」「書きもの」「教育活動」「学内運営」「学外対応」別。
 
・「プロジェクト」(研究費がもらえ,期限付きで成果が求められるもの)は今年度10件(昨年度比-2)。ただし金額は増えた。
 
オーバースペック状態は,今年度は少しは改善されたか。ただ,もう少しできたらよかったと思うプロジェクトばかり。来年度継続されるものが7件,申請中が4件。申請が全部通ることはないので,昨年度並みかやや減を想定。
 
プロジェクトへの取り組み方は,今後も課題になりそう。ゼロは困るが,過多になれば質が下がる。かといって,減らせば質が上がる保証もない。
 
・「出張」は,兼業や自己裁量分も含め91回(昨年度比+5)。日数では130日余り(近場に半日行ったものも「1日」とカウント)。
 
昨年度にこれ以上は無理だと思っていたが,さらに増えてしまった。しかも,今年度は震災の影響で年末の出張3件がキャンセルされての数字。
 
自分の研究の性質上,学内に迷惑をかけない前提で現場には出かけたい。現場と関係がない出張は減ってよし。
 
・「書きもの」は78件(昨年度比-4)。内容別では,学会論文・ポスター系13件(+2),原稿・報告書系21件(-3),その他パワポ系28件(0),申請書系10件(-3),査読など審査のための資料5件(0)。授業などで使用する分は入れていない。
 
昨年度も書いたが,本数よりも中身が大事。ただし,書かなければ始まらない。「書くべきことを『主体的に』書く」「書いたら然るべきところに出す」ことを継続していきたい。
 
・「教育」は123回(昨年度比-9)。公式に出てこない授業や卒論指導も含めている。担当授業(24回)が1つ減ったのだが,総数はあまり変わらず。
 
延べ人数は4,300人余(昨年度比+1,000)。いくつかの授業で受講生が大幅に増えたのが原因。受講者が50名増えれば,延べ人数は700人余増える。これだけの学生にどれだけの教育効果があったかを考えると,ちょっとぞっとする。
 
新年度は「担任」業務も入ってくる。できることをするしかないのだが,やるからには,漫然とならずに,常に改善に努めていきたい。
 
・「学内運営・会議」は75回(昨年度比+5)。出られなかった会議も多かったが,それでも増加。精神的に不衛生な職務もあった。新年度は数も減り,しんどいところからも外れたので,少しは改善されるか。
 
・「学外対応」は19回(昨年度比+7)。学外の方にご訪問やお電話をいただき,打ち合わせを行ったり,相談を受けたり,取材を受けたりした回数。
 
学外対応では,自分は聞く側ではなく聞かれる側になるので,いまだに居心地がよくない(苦笑)。聞かれる側の気持ちになって聞くことを勉強しないといけない。
 
全体総括としては,自分が目指しているところは何なのかといえば,「大学教員としての理想的な働き方とは何ぞや」を探ることにある。答えは簡単に見つかるものではないが,新年度が少しでも改善・前進できる年になれば。