業務日誌

東京農業大学(元三重大学)教員による業務日誌です。農業経営学の見地から,食料・農業・農村・環境の問題を考えています。

7月22日(木):「農業経営学」最終回

続々と授業が最終回を迎える。今日は最も受講者が多かった「農業経営学」最終回。
 
・次年度の科研費応募に向けた作業の開始。まずは制度の確認から。まだ時間はあるのだが,英国調査の設営で向こうに連絡を取ったとき,共同研究のことを聞かれたので,応募できそうなものはないか,まずは調べて見た次第。
 
鈴鹿市共同研究関連。1)本日も学生に手伝ってもらい,アンケート調査票の入力作業。これは本当に助かる。2)来週に打ち合わせの打診があり,日時を設定。
 
農水省PJ関連作業。少し米国の農業統計をいじってみた。直接的には秋の学会シンポでの報告に役立つものだが,プロジェクトにも貢献するものになれば。
 
 
・「農業経営学」授業最終回。言いたいことがたくさんあり,早口で話したのだが,案の定「授業評価アンケートの時間を取るためという事情はわかるが,もう少しゆっくり話してほしかった」とのコメントあり(苦笑)。最終回ということで,主観をかなり入れた(もちろん,主観だと断った上で)内容だったのだが,こういう内容のほうが面白いのは確からしい。ともあれ,無事に授業も授業評価アンケートも了。あとは期末試験(と採点)。
 
・おおっぴらに書けない学外業務を少々。本日資料が届いたため。締切は来月末とのことだが,自分のスケジュールを見ると,とっとと仕上げるべきなのかもしれない。
 
・残りの時間はひたすらタイ向けレポートの執筆。なんとか脱稿し,「草稿」としてタイ側に送付するとともに,英文校閲の業者にも回す。締切は今月末だが,数日間の余裕ができた。正直,内容はたいしたことないのだが,英語にするだけでやはりそれなりの労力が伴う。
 
今月末締切(厳格な締切でなくても,今月末をメドに仕上げるべきものも含む)の原稿は他にもあるので,今週中にもう1本仕上げたい...と思ったら今週の勤務日は明日で終わりか。
 
最後に標題の件。前にもどこかで書いたが,「農業経営学」という授業は自分の学問分野そのままの名称であるため,この授業の評価が低いと,学問分野自体の評判を下げ,さらには存在価値・存在意義まで問われかねない。幸か不幸か,この授業には学部全体の半分以上の学生が実質的に出席しているので,これを問うのに(まさに幸か不幸か)格好の条件が整っている。
 
教育効果を考えれば,もっと対象者を絞った方がよいと思うし,そう助言されたこともある。が,自分としては上記の点から,「農業に興味はない」という学生に「興味が出てきた」と言わせること,それは無理でも「授業全体は興味があるものではなかったが,○○のところは面白かった」と言わせることができれば,今のスタイルで授業をやる意義はあると思っている。もちろん,元々農業に興味がある学生に,さらに興味を持ってもらうことも重要。
 
こういったスタイルは今時はやらないかもしれないが,来年度以降も続けていきたい。もちろん,授業評価がボロボロなら考え直さないといけないが(笑)。