業務日誌

東京農業大学(元三重大学)教員による業務日誌です。農業経営学の見地から,食料・農業・農村・環境の問題を考えています。

3月24日(火):調査14

午前大学,午後調査。午後は調査というより,訪問先で新年度の学生調査実習に向けた依頼と打ち合わせ。

午前は大学にて作業。

・学会ポスターの印刷作業。先週やりかけて,PPTのバージョン違いで体裁が崩れたために延期していたものを再開。無事に終了。

・留学生の奨学金関連の書類の仕上げ。無事に終わったと思いきや,本人から別件の依頼が1つ。本人は学位取得をめざしていないのだから,別の意味で本人の糧になるものをとは思っているが,なんだかなあ。

・上記留学生が筆頭著者として投稿し,一応採択が決まっている論文について,学会から英文校閲の指示。確かに元の英文がひどく,自分も手直しをしたが,筆頭でなく内容も直接知らなければ限界がある。本人に付き返したところで改善の見込みはなく,時間もないので業者に委託することに。早速依頼作業。

・午後の調査準備。資料の作成など。

・受給中の科研(科学研究費補助金)の年度末報告書類の作成。

・月初に構想を始めて一旦しぼみかけた研究助成への応募,再びチャンスが出てきたので,多少の構想作業。が,やはりダメそうなので中止。個人研究でないと,この辺りが難しい。

・昨日依頼のあった間もなく発刊される報告書の最終校正。2割ほど進める。

昼に大学を出て県内(鈴鹿)調査。

鈴鹿市にある農産物直売所で,新年度の学生の調査実習の協力依頼と経営概況に関する簡単な聞き取り。素材としては非常に面白そう。あとは,学生がどういう調理(調査)をするかにかかっている。

ここ数年お世話になっていた県普及指導員の方がこの春に転勤されるとのこと。転勤といっても県内は県内なので,引き続きお世話になることも多いと思うが,県職は定期的(強制的)に異動になることを改めて実感。

翻って,自分のような研究職はそう頻繁な転勤はない(定年までずっと同じことも)。研究とは腰を落ち着けて長期的な取り組みをすると想定されているわけだが,自分の研究スタイルは常に半年先が読めない(笑)。

「腰を据えて長期的に取り組んだからといって研究内容に深みが出るわけではない」「このご時勢,研究者も半年後にはどこに飛んでいる(飛ばされている)かわからない」という判断で確信犯的に行っていることではあるが,新年度を迎えるにあたり少し考えさせられた。

もっとも,健康を害したりしない限り,当分の間は今のやり方を加速することはあっても減速することはない。何事も中途半端にやってはいけない(笑)。

明日は卒業式。