業務日誌

東京農業大学(元三重大学)教員による業務日誌です。農業経営学の見地から,食料・農業・農村・環境の問題を考えています。

10月19日(木):こういう時は原点に立ち返る

タイトルについては最後に書きます。

・夜に県内の企業で開催される勉強会に向けた資料作り。「LLP・LLCの農業への適用」がテーマ。完成後は配布資料の印刷など。

・昨日の「社会科学チュートリアル」の後作業。出欠表の更新や,来週の授業の段取りについて担当の先生方と相談。

・昨日の講座会議の議事メモ作成。

・卒論ゼミ。

・研究室ミーティング。

・科研の申請書書き。気がつけば学内締切は明日。まじめに取り掛かる。研究目的と研究計画以外は書き終え,後は中身。ネタはあるのだが,どう書いたら審査員に意義を分かってもらえるかが課題。

・夜には県内企業にて「農業経営の組織形態選択―農業生産法人とLLP―」と題してレクチャー。これは他学科の先生がアドバイザーを務めている勉強会に講師役として参加させていただいたもの。社長さんがしっかり勉強されていて,さらに実務経験も豊富なので,むしろこちらが勉強させてもらう側。いい経験になりました。ちなみに,出張届を出し忘れたので,形式的にはこれは業務ではなく退勤後のドライブ(笑)。

さて標記の件,チェンマイ行きは「行く」→「行くと決まったわけではない」→「やはり行く」→「中止(仮)」→「行く?」→「行かない?」→「行かない(ほぼ決まり)」になりました。JICAプロジェクトの終了式を11月にやることを前提に派遣が準備されていたのだが,11月ではなく12月に行うとチェンマイ大側が最終決定したため。

これで行けば,ほぼ間違いなく「行かない」になるのだが,ここでふと思ったのが「そもそも自分はなぜチェンマイに派遣されようとしていたのか」。終了式というのは,学部長が参加すべきもので自分にはふさわしくないイベント。12月に延期された理由も「12月なら三重大の学部長が出席できる」ため。

三重大側プロジェクトリーダーからの当初の依頼メールにも,終了式云々より,JICAプロジェクト終了後,三重大とチェンマイ大でどのようなコラボレーションが考えられるか,その手がかりを探ってくることとあった。事実,当初声をかけられた4名の教員のうち2名は終了式時の派遣はとりやめになり,日を改めて行くことが予定されていた。

ということは,自分に課せられたタスクは,終了式云々とは無関係にチェンマイ大とのコラボレーションの可能性を探ることであり,今回行かなくても日を改めてまた行けということではないかと考えた。

だとしたら,終了式がなくなっても,予定通りチェンマイに行くべきではないか。理由は2つ。

一つ目。自分の専門は農業経済といわれる分野。日本側・タイ側を通じてもプロジェクトチーム内にこの分野の研究者は自分だけ。となれば,新たなコラボレーションの取っ掛かりはプロジェクトに参加していないチェンマイ大の農業経済スタッフということになる。プロジェクトメンバーとの新たなコラボレーションだったら終了式などの機会を利用して議論すべきだが,自分の場合,終了式がない方が自由に動ける時間が増えるので逆に都合がよいかもしれない。

2つ目。いずれかのタイミングで派遣されるのであれば,今回のスケジュールがベスト。今回の日程(11月上旬)は,大学祭後で授業がお休み,他の授業もうまい具合に調整,家族の方も何とか折り合いがつくなど,奇跡的に確保できた。今後また行けと言われても,都合がつかない可能性が高い。

もちろん,当初プロジェクトリーダーから依頼があった時から状況が大きく動いているので,話は変わっている(コラボレーション云々の話は消えているか,消えていなくても自分は戦力外)かもしれない。

このあたりを率直に学部長およびプロジェクトリーダーに進言し,最終決定を待っているところ。デフォルトは「行かない」ですが,もしかしたら大逆転で「行く」かもしれない。明日にはきちんとご報告できるかと思います(笑)。

それにしても「行く」「行かない」で今週いっぱい引っ張れるとは思わなかった(笑)。