業務日誌

東京農業大学(元三重大学)教員による業務日誌です。農業経営学の見地から,食料・農業・農村・環境の問題を考えています。

8月30日(水):プラン変更

一応休暇中なので更新もお休みしてました。1週間ぶりの更新。

ここ1週間はなんだかんだでバタバタして中々仕事をする時間がとれなかったのだが,今日はようやく仕事をする時間と余裕ができた。ということで,

・急遽依頼が来た原稿の校正(別の報告書に書いた原稿を適宜修正の上使わせてほしいと依頼あり)

・留学生の奨学金申請に関する書類作り

・明日の某会議に提出する資料の作成

・来週月曜が提出期限の原稿の執筆開始(あくまで開始しただけ)

といった状況。一番下の原稿書きは,これから暇を見つけて鋭意進めていかないと間に合わないので若干焦り始めたところ。

表題にあるプラン変更とは,今回の育児休業について。

色々と調べたつもりだったのだが,一点勘違いしていたことがあった。それはボーナスの査定。

育児休業中は給与は出ないことは承知していたのだが,期末手当で不利益を蒙らないとか,基準日に休業していても期末手当は支給するというくだりが規程にあったので,これを「育休はボーナス査定に影響しない(つまり減給されない)」と勝手に解釈していたのだが,事務曰く,きちんと減給されるという。

ボーナスの規程を見ると,1日でも休業すると勤勉手当が2割減。ざっくり考えて,いわゆる「冬のボーナス」が1割弱減る計算になる。これはあまりにも馬鹿らしい。

年休を使い切っていないこと,誕生後2週間も経っていないのでまだ安心はできないが,まあ健康そうな赤ん坊であることから,育休はとりやめて,年休を追加で消化することにしました。もともと形式的には育休は5日間だったので,この5日分を年休に振り替え。

ということで,育休といいながら,実際には年次休暇と特別休暇の組み合わせで約5週間休むということになります。男性の育休取得率0.50%の向上に少しは役立つかと考えていたのだが,結局自分も形式的には育休を取得しなかったことになる。

それにしても,このボーナス査定はどうにかならないものだろうか。育児休業の場合は,勤勉手当の減額を日割計算にするなどの配慮があってしかるべき。ここまで経済的損失が大きいと,よほどの事情がない限り男性が育休を取ることはほぼ不可能。

お金のことをおおっぴらに書くのもなんだが,国立大学の貧乏助手が5日間育休をとったら給与と賞与で10数万円の損失(共済組合から補填があるとはいえ)。家政婦を雇った方がまだましという現実。

男性の育休取得率が上がらないのは,男性の意識の問題や職場の雰囲気などといわれるが,それらを乗り越えて取ろうとしていた人間の立場からいえば経済的問題が大きい。政府目標は2014年に取得率10%だそうだが,掛け声の前にやることがあるんじゃないの,厚生労働省さん。