業務日誌

東京農業大学(元三重大学)教員による業務日誌です。農業経営学の見地から,食料・農業・農村・環境の問題を考えています。

6月13日(月):古紙回収の謎

週明けは、なんとなくスロースタート。

  • 派遣元大学や学外(日本)から届いた大量のメールへの返信。月曜日は多いことが多いのだが、今日はかなり多い。朝ゆっくりしたとはいえ、一通りの返信を書き終えた時には正午を過ぎていた。メール書きだけで半日過ぎてしまった事実に、出鼻をくじかれる。
  • 木曜日に訪問予定の酪農家と打ち合わせ。こちらの要望もあるが、先方にも要望(というか提案)あり。内容が充実して面白そうなのだが、雨予報なのが残念。
  • 上記打ち合わせの後、日本の酪農の統計データの整理。日本語の資料は充実しているのだが、これをどこまで英語に直すか。また、フィンランドの統計サイトが最近リニューアルされたのだが、その結果、アクセスしようとしたらエラーになる。原因不明。作業は続く。

ということで、今日はサボり気味の一日。続いて本日のヘルシンキ

  • 大手小売グループのSグループが、運営しているレストランの一部を夏季に休業すると発表。本来ならば夏季はかき入れ時だが、休業の要因はスタッフ不足。コロナ規制期にレストランスタッフを小売部門に配置転換。コロナ規制解除後、配置転換されたスタッフの多くがレストラン部門に戻ることを拒否。結果として人員不足となり、さらに客が増えたら対応できないとの判断による。
  • フィンランドでは林業における不正行為を衛星情報により捕捉。衛星情報の活用は2019年に始まったが、結果として2021年は不法行為が大きく減少したとのレポート。不法行為の多くは無届けによる伐採行為(森林法により、森林所有者は持続可能な森林管理を義務として課されており、伐採にも事前の届出が必要)だが、「広大な森林で多少のことをしても誰にも気づかれない」状況が、衛星で捕捉されることで一変したということだろう。世の中には技術で解決できることも多々ある。

最後に標題の件。大学寮のゴミ集積場は、大きなコンテナが常置。分別ルールは日本の自治体とほぼ同様で、「一般」「生ごみ」「プラスチック」「ガラス・瓶」「金属」「古紙」「段ボール」と7つの大型コンテナが置いてある。日本では集積場の場所に限りがあるのでゴミの種類ごとに捨てられる曜日が決まっているが、こちらでは場所に余裕があることを活かして大型コンテナが常置されているため、居住者はいつでもゴミを捨てることができる。そして、業者が「定期的」にコンテナを回収・交換するという段取り。

「定期的」と言っても、タイミングは業者次第なので、回収のタイミングが遅れるとコンテナからゴミが溢れるという弊害はある。が、9ヶ月住んでいると、溢れがちなゴミの種類や、溢れる日数がどの程度かわかってくるので、溢れそうになる前に捨てたり、溢れた時はコンテナが交換されるまで待つといった対応もできる(もっとも、いろんな国の人間が住んでいるので、お構いなしに捨てていく学生も多く、溢れるわけだが)。

そして標題だが、実は古紙の回収がかれこれ1ヶ月ほど行われておらず、溢れまくっている。定期的に大学寮の清掃スタッフが、溢れた古紙を始末(一般ごみに捨てている)して一時的に綺麗になるが、また学生が古紙を持ってくるので溢れる、の繰り返し。

流石に何かトラブルがあるのではないかと思うのだがどうだろう。自分は、古紙コンテナが回収されるまで部屋に溜め置いているのだが、これも徐々に溜まりつつある。