業務日誌

東京農業大学(元三重大学)教員による業務日誌です。農業経営学の見地から,食料・農業・農村・環境の問題を考えています。

9月30日・10月1日(木・金):英国最終日+帰国

・英国滞在最終日。午前にエクセター大学を訪問し,昔から知るスタッフ,初めて会うスタッフと挨拶やら情報交換やらを済ませた後,高速道路を走りヒースロー空港へ。レンタカーを返却,成田経由で中部空港に帰還。
 
移動中は以下のタスク。
 
・卒論生が集計中のアンケート調査結果をチェック。まずまずの結果になりそう。来春の学会報告もしくは地方学会の投稿論文(研究ノート)くらいのネタにはなるか。
 
・自分自身の投稿論文(長い)の執筆作業。完成度は文章部分で7割といったところか。来週明けには一気に完成まで持っていきたい。他にも原稿がたくさん待っている(苦笑)。
 
・ベストセラーの一般書を読破。ベストセラーだけあって読みやすく,200数十ページの本だったがあっという間に読了。一般書を読んだのは久しぶりかも。
 
とこのように書くと無難に帰ってきたように見えるが,結構色々あった(笑)。
 
・朝,側溝に車の片輪を落とす。
 山の中にあるホテルを出て農道を走っていたとき,正面からゴミ収集車が来た。非常に狭い道(昔の馬車道)なので,こちらがバックしてすれ違いできそうなところに車を寄せたとき,草むらの中に実は側溝があり,片輪が落ちてしまった。
 近くの家を訪ねて助けを求め,ロープで引っ張ってもらい何とか脱出。イギリス人(特に田舎の人)はこういうときにとても親切だ。ただただ感謝。
 ホテル出発前,大学スタッフに「これからそちらに向かう」とメールしていたこともあり,到着したらとても心配されていた。普通なら20分もすれば到着するところを1時間半もかかったのだから当然か。
 
・空港直前で危うくガス欠になりかける。
 海外でレンタカーを借りるときは,フルタンクオプション(満タン返しの必要がない)を買っておくのだが,そうするとギリギリまで空にして返したほうがお得。ちなみにフルタンクオプションは,少なくともイギリスではガソリン単価が3割は安く,タンク1回分以上の距離を走行する場合は大変お得。
 話を戻すと,エクセターを発つとき,あまりガソリンがないことは認識していたのだが,ちょうどいいくらいに思って給油せずに出発。が,空港まで30マイル(50キロ)ほどで給油警告ランプが点灯。ちょうど「次のサービスエリアまで29マイル」という表示があったところだったので,ギリギリ届かないのではないかと焦り,そこからはスピードを落としてなるべく燃費がよくなるように運転(笑)。冷や汗をかきながらも無事にレンタカー屋に到着。結果オーライ。
 
・ロンドンー成田間がビジネスクラスに変更。
 これはラッキー。調子に乗ってラウンジが使えないか交渉してみたのだが,それはさすがにダメだった(笑)。英語での交渉力にはまだまだ課題が残る。今回の場合,交渉力の問題でもないかもしれないが。なお,ビジネスに格上げになったのは,下記の乗り継ぎへの配慮が大きかったと思われる。
 
・成田での国内線乗継ぎがえらく慌しかった。
 もともと乗換時間が1時間10分しかなかったのだが,成田着が遅れ,飛行機を降りた時点であと50分。入国審査を経て荷物をピックアップした時点であと25分,税関を抜け,乗り継ぎカウンターに着くと長蛇の列だったが,名古屋行きということで先に回してもらい,出発口に移動,セキュリティ通過が15分前。搭乗口からバスに乗り込むと,すぐにバスが発車したので,もしかして自分が最後だったかと思ったが、その後にもう1台バスがあったので,最後ではなかった。結局,荷物の搬入に時間がかかり,出発は25分遅れ。
 ま,、長い待ち時間でボーっとするよりはこっちの方がよいか。そもそも今回JALではなくANAにした理由は,成田での乗り継ぎ時間が短いことが理由だったし。ちなみに、ロンドン-成田便の中に名古屋への乗り継ぎ客が4名。これには航空会社職員が密着マーク。どうせマークされるなら,入国審査や税関も優先的に回してもらえるとよいのだが,そういうサービスはなし(笑)。
 
今回の調査は,それなりに事前学習をしていったつもりだったが,知らないことがまだまだたくさんあることを痛感。フォローの勉強をして,現地に追加の質問をして,来春の学会での報告に仕上げられればといったところ。そもそもの発端は,出版企画だったので(ただし,タイミング的には学会発表が早い),そちら向けの原稿執筆も必要。
 
ともあれ,9月の怒涛のイベント・シリーズもこれで無事に終了。体調を崩さずに乗り越えられただけでもよしとせねば。
 
気がつけば,来週から新学期(正確にはもう始まっている)。授業準備もしなければ。