業務日誌

東京農業大学(元三重大学)教員による業務日誌です。農業経営学の見地から,食料・農業・農村・環境の問題を考えています。

8月2-3日(火・水):ワーケーション(2-3日目)

流石に毎日の更新もなんなので2日分まとめて。

  • 派遣元大学とのやりとり。予算やら日程調整やら。帰国後の手続きも入ってきた。
  • 某学会の編集委員業務。資料が確定するまで少し時間がかかったが、揃うべきものは揃い、方向性も見えた。あとは書く作業。
  • 派遣元大学に提出する月例報告書(8月分)の執筆開始。問い合わせの結果、8月分も提出することが判明したため。8割方完成(笑)。
  • 帰国後に提出する総括報告書の執筆開始。大学のHPで公開されている報告書に沿って先日仕上げたのだが、あれは公表用の要約版で、本編はもっとたくさん書くとの指導を受ける(笑)。といっても、すでに公刊に向け執筆した原稿がA4版換算で15枚分はあるので、それほど重いタスクを課されたわけでもない。通常は10〜20枚とのことから「20枚」と設定して編集開始。4割ほど進める。
  • 研究室動画チャンネルの配信。これで「オープンキャンパスまでに20本」の数的ノルマは達成。数をこなせばいいというものではないが、チャンネルと呼ぶにはそれなりの本数がないといけない。視聴数は大したことないが(笑)、「ここに情報がある(誰でもタダで見られる媒体がある)」と言えるのはこれから生きてくると読んでいる。さて。
  • 留学希望者案件。1件は先日から対応中のもの。やりとりを続けた結果、徐々に理解してきたか。だといいのだが。もう1件は新たな問い合わせだが、これは門前払いの見込み。
  • 分担者として参加中の研究プロジェクト。プロジェクトの締めくくりとして書籍の出版計画あり。自分はすでに論文を公刊しているので、これをベースにすればよいという立場。今回、書籍用原稿提出の要項が示されたのだが、かなり分量を減らさないといけない模様。さて。

ヘルシンキ情報。

  • 鉄道の広軌標準軌問題。EUで国際標準軌に統一する(今後の新規建設は標準軌に限定、すでに敷設済みのものも標準軌に改良)という基準案に対してフィンランドの担当大臣が合理的でも現実的でもないと反発。フィンランドはその歴史的経緯から、ロシアと同じ広軌を採用。反発しないわけがないか。
  • 日本でも時折話題となる国際的な学習到達度調査(PISA)について、フィンランドの「読解力」の成績は、優秀な生徒の割合は変わっていない(全体の14%程度)が、非常に悪いと判定される生徒の割合が上がっている(2009年の8%台から2018年の13%台へ)。つまり、学力(読解力)の格差が広がっているという指摘。2018年データの話をしているので、この指摘が今行われたのか、前から指摘されていることをたまたま報道で今取り上げただけなのかは不明。が、日本でも同じようなことが言われており、「フィンランドの教育に学べ」という単純な話ではないことに気をつけなければならないということだろう。
  • フィンランドもだいぶ気温が落ち着いてきた(落ちてきたともいう:笑)が、これから週末に向けて25度超えがあるかもしれない(同時に嵐となるかもしれない)との予報。これが「灯滅せんとして光を増す」、つまり夏の終わりの最後という感もある。

この2日間で妙に業務が多いのには理由がある。それは飛行機による移動(ワーケーション3日目)が、機体トラブルでフライトが4時間近く遅れたこと。しかも、トラブルは一旦搭乗後に発覚し、時間がかかるからと搭乗ゲートに戻され、再出発予定時刻がなかなか決まらない。トラブルがいつ直るかわからないので「30分後に出発時刻を知らせる」を何度も繰り返し。よって、待ち時間を読むこともできず、結果的に待たされた3時間は搭乗ゲート近くで待機しつつ、いつ切られてもいい仕事に取り組むしかないという状況。最後も「30分後にお知らせする」というアナウンスがあった5分後に「搭乗開始」が突然始まり、不意をつかれた乗客がなかなか乗らないという不思議な状況にもなった(笑)。

とはいえ、ワーケーションも明日まで。次の更新はヘルシンキの自宅からの見込み。