業務日誌

東京農業大学(元三重大学)教員による業務日誌です。農業経営学の見地から,食料・農業・農村・環境の問題を考えています。

7月8日(金):気持ちの沈む日

日本での訃報はフィンランドでも速報。大統領も首相もすぐにコメントを出していた。このような事件が発生することは大変残念だが、同時に思うところも。

  • ヘルシンキ大学の手続き。日本の銀行への問い合わせも終了し、書類を仕上げ・提出して一旦了。
  • 某学会の編集委員業務その2。無事に了。今回の業務はあと1本。その1本も夕方に届いたので明日作業予定。
  • 派遣元大学の広報関係作業。協力してもらった学生2名とやりとりし、結果を報告。一旦了。
  • 研究室動画チャンネルの動画編集作業。先月に訪問した農場の収録映像を10分以内に収める作業と、合間に自分で解説を加える動画の収録に向けたスキット作成。収録は明日に持ち越し。編集スキルが少し上がった。

本日のヘルシンキ

  • コロナの入院患者が増加傾向。うち60%はコロナのために入院し、残りは別の理由で入院したのちにコロナ感染が判明したもの。集中治療を受けている患者は増加しておらず、保健省トップはワクチンの有効性を示すものと判断。今後の追加接種などは8月上旬までの状況を踏まえて最終判断。とはいえ、自分は帰国するので、フィンランド政府の決定が関係しなくなりつつある。
  • 安倍元首相のニュースでは、2017年に北欧諸国の中では、首相として最初の訪問国としてフィンランドが選択されたことが伝えられた。
  • フィンランドNATO加盟申請に伴い、増加すると想定されていたサイバー攻撃が、これまでのところそれほど見られないとの報道。これが「嵐の前の静けさ」なのかはまだわからない。
  • フィンランドハンバーガーチェーンの「ヘスブルゲルHesburger」が、ウクライナでの営業を再開すると発表。侵攻発生時にウクライナ国内の7店舗を全てクローズしたが、うち4店舗を再開。残りの3店舗も今夏の後半には再開見込み。少しでも通常・平常に戻ることを祈る。

ショッキングな出来事が起きると、その出来事を自分の理解できるロジックで捉えようとするのは仕方がないが、その多くが認知バイアスに陥っていることは意識しないといけない。さもなければ、被害者にも責任の一端があったかのような議論になりかねない。「言論の自由」云々と叫んでいる人たちは、それが被害者の言説が暴力を招くような強いものであったとの前提に立っていることをきちんと意識できているか。日本のニュースを見る限り、意識できていないのではないかという不安が残る。

気を取り直して、週末も働きます。