業務日誌

東京農業大学(元三重大学)教員による業務日誌です。農業経営学の見地から,食料・農業・農村・環境の問題を考えています。

6月3日(金):強風?

天候は回復して快晴だが、風が強いなあと思っていたものの、日本のニュースを見て撤回。こちらの天候は至ってマイルド。

  • オンライン研究会。研究報告と秋の学会セッションに向けた相談。今日のところは順調に推移。もちろん、宿題もできるわけだが。
  • 派遣元大学のオンライン会議に出席。無事に了。
  • 研究室チャンネル向けの動画編集を少々。
  • 再投稿していた論文(短い)の審査結果が届き、「修正の上掲載可」に。やれやれ。修正は必要だが。
  • 派遣元大学の学生対応3件。1)院生から中間報告会向け報告資料が届く。ドクター生なので細かいコメントはせず、報告会の準備よりも調査分析を進めるように返信。2)別の院生から同様の資料が届く。こちらは色々な意味で未完のため、資料に大幅に朱入れ。3)学部生から大学院の相談(?)。学科の留学生が、頑張って日本語で書いてくれたのだが、要点が掴めず。日本語と英語で要点を確認すべく返信。もし進学相談だとしたら、来週に出願期間を控えたタイミングでは手遅れと言わざるを得ない。

本日のヘルシンキ

  • コロナ感染者数の昨日までの1週間平均は200人/日(前日比+20人)。一時140人まで下がったのが10日前。リバウンドの兆候かもしれない。
    • 関連して、一昨日から日本の水際対策が緩和され、入国時の検疫で感染が判明する人が激減したことがニュースになっているようだが、「専門家」のコメントの的外れ具合に驚く。曰く、「水際対策の緩和により、海外から変異株が持ち込まれるリスクが高まる」。この発言ができるのは、海外よりも日本国内の方が感染リスクが低く、海外からの人の往来=ウィルスの持ち込み、という前提があること。身近なリスクは低く、遠いリスクは高く見積もるのは典型的な認知バイアスだが、専門家が煽ってどうする…といったところ。
      • 第6波の際、厳格にマスクをつけていた日本も、一応着用していたが隙だらけだったフィンランドも、感染の拡大状況にほとんど差がなかったという事実を冷静に受け止めるのが専門家の役割のはず。要は、専門家が思考を放棄している。
  • 過去5年間のフィンランド国内における森林伐採に関する調査結果が公表され、伐採量は「持続可能量」の91%。全体としては100%内に収まっているが、北部が76%、南部は100%を超えるなど地域格差が問題視されている。また、この持続可能な伐採量とは森林の成長量に応じた計算であり、生物多様性への配慮がないとの批判も。
    • この点について、大学の同僚とも情報交換をしたことがあり、北部地域は世代が下るにつれて、持ち主が管理を放棄、あるいは相続関係が複雑になって持ち主不明の森林が増えているとのこと。日本にも似たような状況があるが、上記の記事は腑に落ちるところがあった。
  • フィンランドのスイミングスポット302ヶ所の水質調査結果が公表。266ヶ所は一番上の評価であり、不良となったのは4ヶ所のみ。総じて水質はよい。その多くが湖沼。素晴らしいのだが、日本人的にはあまりきれいに見えない(笑)。日本の場合、急峻な河川で水が常に流れている場面を見ることが多く、水が「動かない」湖沼の水がきれいに見えないのは国民性だろう。

週末も、動画撮影やら論文修正やら働きます。